blog.hakozu.me

読了した書籍 (5) 〜「選択の科学」

原題が「The Art of Choosing」ですので、科学とは言っても人文系の科学、もしくは行動学と言った方が正しいでしょうか。
題名と考えますと、常に選択に迫られているというよりも、僕らは選択しながら生活していますので、そういった点に着目すべきでしょう。

シーク教徒の両親の元に育った著者シーナ・アイエンガーがアメリカの公立学校に通ったことから「選択」ということが始まりますが、宗教に限って言えば日本人は逆の「選択」をたどる方が多いと思いますので、こういった点からもまず興味深いものがあります。

「コロンビア大学 ビジネススクール 特別講義」の内容ですので、当然ではありますが、講義という部分を強調する結果となっていることは否めない気がします。
ただ、序章からの著者の「選択」に対する読みものととらえれば、ひとつひとつがつながります。

マーケティングに関する書は「選択を放棄させることを考える」ものが多いと思います。
第 7 講に「選択を放棄することを考える」とあり、第 6 講「豊富な選択は必ずしも利益にならない」とある様に結論として「選択」を指南する書籍ではありません。
マーケティングをなりわいにしている方にすると物足りないかも知れないですし、少々、強引な解釈も見えます。

僕はジャズが好きですが、ウィントン・マルサリスの言葉が引用されています。

ジャズにも制約が必要だ。制約がなければ、だれにだって即興演奏はできるが、それはジャズじゃない。ジャズには制約がつきものだ。そうでなきゃ、ただの騒音になってしまう。

「選択」を「Art」としてとらえると、この書籍が、今読みたい書籍なのかどうかの「選択」ができるのではないでしょうか。

自分が「選択」する際に読んでおいて悪いものでも無いと思いますし、僕はマーケティングや啓発一辺倒の書籍と比較すれば圧倒的に良書と感じました。

このごろ少し

10 年ほど使用した防湿庫がカタカタと音を鳴らしていますが、動いてはいます。ただ、湿度計が正しいとは限らないのですよね。

関連しそうな商品

関連しそうな記事

コメント