2011 年 6 月 10 日 に投稿されました。内容が現状と相違がある点等にご注意願います。
2014 年以前の画像の一部、スクリーンショットは表示されません。ご了承ください。

将来の地震発生確率が高まる可能性がある、立川断層帯について調べる

東日本大震災による地殻変動の影響により、立川断層帯の将来の地震発生確率が高まる可能性があるという内容のニュースを目にしたので、少し調べた。

これまで東京都内では東村山市、国分寺市と住んできたので、断層帯の存在は知っていたが、東日本大震災を目の当たりにするまで気にはしていなかった。
断層帯が近くにあるからといって、必ずしもそこが震源となるということではない様だが、念のため。

地震発生確率高まる可能性 双葉・立川・牛伏寺の 3 断層 – 東日本大震災


追記 (2013.02.10)

2012 年 10 月より武蔵村山市、立川市の日産自動車 村山工場跡地にて地層の様子等、詳しい調査が行われ、これまで考えられてきた断層の動き方と異なる痕跡が発見された。

以下では、NHK ニュースとその解説。

  • 立川断層帯 “揺れ” 広がる可能性も NHK ニュース
  • NHK NEWS WEB 立川断層 激震広がる可能性も

追記 (2012.04.19)

東日本大震災後にさまざまな地震想定被害が見直されているが、2012 年 4 月 18 日公表として東京都防災会議地震部会にて新たに追加されたので追記をする。

自宅が震度 7 が想定される地域に限りなく近いか含まれているため、当投稿を書いたときよりも気にしなくてはならない。
特に注目すべきは「第 1 部 被害想定結果 (PDF)」の「II-2. 被害の全体像」冬の朝、昼、夜と 3 つの想定がなされている。

  • 東京都の新たな被害想定について~首都直下地震等による東京の被害想定~ (PDF)
  • 第 1 部 被害想定結果 (PDF)

第 2 部 震源モデル等 (PDF)」には、いまだ、立川断層帯には不明な要素が多いと書かれているため、相変わらずの状況ではあるが、仕方がない。
もちろん「第 3 部 被害想定手法 (PDF)」にも目を通されることをお勧めする。


追記 (2012.01.12)

東日本大震災に伴い今後の見直しが必要と考えられる領域、地震名、地震発生確率が表の価より高くなっている可能性がある領域、活断層に関する長期評価が公表された。
地震発生確率の算定基準日は 2012 年 1 月 1 日。

  1. 活断層の長期評価の概要
  2. 海溝型地震の長期評価の概要

立川断層帯は 1 の表で「我が国の主な活断層の中ではやや高いグループに属する」に分類され、入間郡名栗村から府中市に至る、名栗断層と立川断層から構成されている。
断層帯に関しては、平成 11 年 3 月と古い資料であり、想定される被害には言及していないが、東京都防災ホームページに掲載されている「立川断層構造調査」がまずは分かりやすいと思われる。

予測される地震、被害に関しては地震調査研究推進本部に掲載されている「立川断層帯」にて確認することができる。
また、さらに詳しい内容は「立川断層帯の長期評価について」が分かりやすい。こちらも平成 15 年 8 月のものと新しくはない。

以下の引用は「立川断層帯の長期評価について」からとなる。

※注釈、備考に関しては引用元をご確認願います

3 断層帯の将来の活動

立川断層帯では、将来マグニチュード 7.4 程度の地震が発生すると推定され、その際に北東側が相対的に 2 〜 3 m 程度高まる撓 (たわ) みや段差が生じる可能性がある。本断層帯の最新活動後の経過率及び将来このような地震が発生する長期確率は表 2 に示すとおりである。本断層帯は、今後 30 年の間に地震が発生する可能性が、我が国の活断層の中ではやや高いグループに属することになる (注 1、2)。

表 2 立川断層帯の将来の地震発生確率等

項目 将来の地震発生確率等
(注 6)
信頼度
(注 7)
備考
地震後経過率
(注 8)
0.9 〜 2.0(注 5) c 発生確率及び
集積確率は
文献 1 による。
今後 30 年以内の
地震発生確率
0.5 % 〜 2% (注 5)
今後 50 年以内の
地震発生確率
0.8 % 〜 4 % (注 5)
今後 100 年以内の
地震発生確率
2 % 〜 7 % (注 5)
今後 300 年以内の
地震発生確率
5 % 〜 20 % (注 5)
集積確率
(注 9)
30 % 〜 90 % より大 (注 5)

東日本大震災後、地震予知に関していろいろと言われているが、立川断層帯では過去の活動を直接示す資料がほとんど得られていなく、最新活動時期や平均活動間隔の数値も信頼度が低い模様。
断層帯の最新活動時期は約 20,000 年前以後、約 13,000 年前以前で、平均活動間隔は 10,000 〜 15,000 年程度であった可能性とのことだが、ほかの資料では最新活動時期が約 1,400 〜 1,800 年前 5,000 年間隔での活動であるとも触れられている。

1995 年の兵庫県南部地震 (M7.3) の地震発生直前の 30 年確率が 0.4 % 〜 8 %、地震発生直前の集積確率が 2 % 〜 80 % であったこと、活動間隔を考えると「ない」とは言い切れない。
しかし、必要以上に気にせず、準備が必要、やはり。
一度、カメラ片手に散歩がてら見てこようと思う。

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