2010 年 12 月 28 日 に投稿されました。内容が現状と相違がある点等にご注意願います。
2014 年以前の画像の一部、スクリーンショットは表示されません。ご了承ください。

2010 年に好んで聴いた音楽、10 枚のアルバム

2010 年に好んで聴いた音楽、10 枚のアルバムを iTunes の再生回数をリセットする前に記録。

なぜアルバムかだが、曲単位で購入することがめったにないことと、シャッフル機能をあまり使用しないので、曲にすると同一アルバムから 10 曲で終わってしまう。

今年はブルーノート東京公演の影響もあってジョバンニ・ミラバッシがほぼ独占してしまうので、1 アーティスト 1 枚とする。

1. Terra Furiosa – Giovanni Mirabassi Trio (2008)

ジョバンニ・ミラバッシ・トリオの中でも好きなものの一つ。
美しい旋律に加え、現在も続くこのトリオでの演奏は素晴らしいの一言。トリオに関しては以前の投稿で触れている。
前作「Out of Track」で VIDEOARTS MUSIC に移籍したのだが、澤野工房在籍中のものの方が録音状態が良い様な気がする。

2. フォーエヴァー・ビギンズ – 山中千尋 (2010)

お帰りなさい ! と言いたくなる様な、久々のピアノトリオで彼女らしい。
前 2 作は少し違った趣旨でそれはそれで良かったのですが、今作は本来の音の輪郭が際立っている。
すんなりと入り込みやすいアレンジは、ジャズを取っつきにくいと感じている方にもお勧め。
6 曲目「グッド・モーニング・ハートエイク」には参った。

3. They Oughta Write a Song – Halie Loren (2010)

ソフィー・ミルマン、メロディ・ガルドーやヒラリー・コール等、ここ数年で目にする様になった女性のジャズボーカリストは多いが、彼女は一つ抜け出ているか。
「うまい !」という言葉が最も似合うのだろうが、多彩な歌い方それぞれが一つのものとなって魅力的。
録音も「うまい !」と思う。

4. Soldier of Love – Sade (2010)

約 9 年ぶりのアルバムは、少し内容に重みを増して、少し音がシンプルに変化したシャーデー。
アデュの声はほぼそのまま、楽曲にも安定感がある。
言いたいことがある時にのみ制作するそうなので、次作はいつだろうか。

5. PURPLE – 古内東子 (2010)

デビューから数年はそれほど興味がなかったが、声はもともと好きだった。
今作は派手ではないが、太いと言うか、しっかりとした色気、雰囲気がある。これまでにも増して完成度が高い。
プロデュースに森俊之 さんの名前があることも非常に影響していると思う。

6. Citylights Dandy – 角松敏生 (2010)

聴き続けて 20 年を経過「ALL is VANITY」をジャケ買いした中学生は今年のバースデーライブにも足を運び、今では常にそこにある音になった。
少し複雑だなと思った時期もあったが、ここ数作はまた好き。
名曲と言われるものはたくさんあるが「Funky GO-KOHN」や「痴漢電車」等「えっ ?」と思う様なものも良い。

7. Quiet Night – Diana Krall (2009)

すっかり定番の 1 枚となった。
ボーカル、ピアノ、心地がよいの一言に尽きる。
ジャズのボーカルには明るい気だるさが必要だと思っているので、僕の中では最高のジャズボーカリストの一人。

8. Double Booked – Robert Glasper Trio (2009)

ピアノトリオはよく聴くが、これは気分を変えたい時に聴くことが多いか。
前半はトリオ、後半はクラブジャズ色を交えた構成となっているが、違和感を感じることなく 1 枚のアルバムに仕上がっている。
独特のつくり、音は非常に格好良い。

9. Royal Scam – Steely Dan (1976)

僕がまだ影も形もなかったころのアルバム。
スティーリー・ダンは、さかのぼってほぼ全作をそろえた、かなりの高頻度で聴くアーティスト。
その中でも最高傑作ではないかと思っているのだが、この時点でもうヘンタイ的な域にまで達しているのではないだろうか。
本作はラリー・カールトンの役割も重要。

10. Transatlantic RPM – Incognito (2010)

説明は不要、インコグニート。どこからどう聴いてもインコグニート、しっかりとインコグニート。
結成 30 年、僕が 2 歳のころ、知ってからは彼らの歴史のうちの 1/3。
相変わらずのインコグニート。

この年末、この部屋ではピーター・ガブリエル「Scratch My Back」「Up」が流行。
特に「Up」の解像度が高いと言うか、高密度さには聴き入る。

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