子供が通っている小学校では、この先に始まる PC の授業は「かな」でのキーボード入力とのことだが、それに関して、最近にあったことを少し。
現在 1 年生、実際に始まる頃には変わっているかもしれない。
僕は自宅で仕事をしていることが多く、子供が興味を持つことも当然と思うし、こういった機会に考えてみることにした。
僕が最初にキーボードに触れたころはワープロ専用機で「かな」入力から覚えた。
PC の頃になってもしばらくはそのままだったのだが、母親が若い頃に使っていたタイプライターを見つけ、遊び半分の英数入力 (PC ではローマ字入力) に移行をした。
その後、プログラムの授業で必要に迫られ、いいかげんであったホームポジションの矯正をするという、なかなかに面倒な経緯をたどっている。
かな入力
小学校 1 年生はまだローマ字を習っていないので、最初に選択をさせた際は迷わず「かな」入力を選択。
初めてのキーボード、文章を入力するまでにはもちろん至らず、五十音を「あ」から順にまず始める。
僕が教えようにもそれぞれの「かな」の位置を覚えていないし、JIS キーボードでの入力ですら今は怪しいので、本人次第。
JIS かな配列自体の根拠はあるのだが、子供としては順に並んでいないことの方が不自然の様子 (QWERTY 配列もタイプライターの名残なので、そうなるが…)。
この時は見つけることで精いっぱいという具合だった。
ローマ字入力
「かな」入力の PC は、実は我が家にある唯一の JIS キーボードだが、そもそも僕と妻がそれぞれ使っている Mac と画面が違うということに不満を抱いていた様で「あの黒いのは ?」ということになり、表示検証用の MacBook を子供用にも設定。
聞けば、ローマ字を覚えるということもまんざらではない様だったので、ローマ字表を印刷し、一緒に MacBook を開くところから始める。
余談だが、いずれ書きたいとは思う、Mac のペアレンタルコントロールは良い。
親が設定を分かっていないと、子供の環境があやふやになりかねないので、分かりやすいことは大切。
肝心の「ローマ字」入力だが、少し助け船を出すと、サ行のあたりで何となく母音の存在に気付いた。要は「A, I, U, E, O」の位置をまず覚える。
母音が何かは別に知らなくとも、この段階では規則性に気付けば良いと思う。
探すという行為が続くよりは、気付くということの方が楽しいのは僕もそうだが「かな」入力よりも圧倒的に速く、名前であったり、入力をしたいものが出てくる状況になった。
もしかすると、US キーボードにはアルファベットの印字のみなので、混乱を招かないという部分もあるかもしれない。
この日は、五十音すべてと年月日、名前を入力、印刷をして妻に見せに行った。
小学校で習う訓令式・ヘボン式のローマ字表との相違点は、キーボード入力では「wo」を必要とすることくらいか。
これは書き足してあげれば良いと思う。
僕が考えること
感性のこともあるので、特にどちらを勧めるということではないが、僕は自身の経験を踏まえても「ローマ字」入力の方が効率的ではないかと考えている。
簡単にまとめると以下の様になるか。
- 最初の入り口は「ローマ字」入力の方が覚える必要のあるキーが少なく、規則性が見られる
- キーを探すのではなく、気付く
- 「かな」の方が入力数が少ないのは確かだが、5 つの母音という存在がある以上、速度の問題は現状、そこに見られない
- 先のことになるが、業務上で「かな」入力を必要とすることが皆無
簡単なプログラムを書く際でも「かな」入力はほぼ使わないので、学校という環境では「ローマ字」入力で良いのではないかと考えている。
知っていて悪いことではもちろんなく、あくまでも入り口としての話。
子供が明日「かな」入力が良いと言っても止めないが「僕はローマ字の方が格好良いと思うな」と言って、それとなくキーボードを増やさない様にしたいと思う。