2011 年 1 月 4 日 に投稿されました。内容が現状と相違がある点等にご注意願います。
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読了した書籍〜「地球最後の日のための種子」ほか

33 歳を迎えた。
一番、感慨深かった年齢が 26 歳の時だった、思っていたことが形になってきていた時期でもあったのだろう。

今回は 2 冊。たまる一方。

地球最後の日のための種子 – スーザン・ドウォーキン

「世界種子貯蔵庫」の設立に奔走した植物学者ベント・スコウマンを取りあげた一冊。
作家、スーザン・ドウォーキンは「ナチ将校の妻 あるユダヤ人女性 55 年目の告白」を書いたことでも有名。
淡々とな駄なく、問題をやみくもに大げさにせず、確実に問題提起までが伝わってくる。

遺伝資源というと比較的目先の代替燃料等の問題に関して取りあげられることが多いと思うが、もっと根本的な、ある固有の私企業が独占すべきではない (と思う)、現在の食糧問題に関すること、僕らに分かりやすく説明するならば、厄災に遭遇した際の口に入るもののための研究内容に関する書籍。

その経過での国家、ビジネスを含めた組織運営の難しさをも伝えている。
経済下における優良品種が大多数を占める問題、遺伝的多様性の喪失を防ぐための問題、さまざまな問題に不安な点があることを教えてくれる。

こういった問題を考える様になったことが遅ればせながら最近で、まだまだ知らないことばかりだが、あの時期に愛知県に来て「COP10、生物多様性交流フェア」に足を運んだこと (関連投稿) はつながっている。

人生逆戻りツアー – 泉ウタマロ

良いという話を聞いたので、手に取ることにした。

帯にある様な「自分を変えたい人へ…」は言い過ぎかと思うが、純粋にすてきな物語。
感動もする、その内容から感じ取るものもある。
ただ、僕には帯の一文とおまけで自己啓発の様な雰囲気を押し出されたことが少々邪魔をしたか。

主人公クロード・ルパージュの 584 回目の人生 64 年が終わり、3 人の天使とともに振り返りる。
回想一つ一つに深みがあり、実際に体験していないことでも「分かる」という大げさに言えば疑似体験をした様な気持ちになる。
584 回目という点が肝。1 人の人生ではなく、大きな流れの中で後半の神様との会話につながる。
そして神様との小気味よいやりとりは引き込まれる。妙に説得力がある。

自己啓発本ととらえても良いのだろうが、構えず、気楽に読んだ方が楽しめると思う。

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