昨日いっぱいで平成 24 年分の確定申告受付が終了。
僕は 3 日ほど前に終えたのだが、なぜか、ここまで意地になって専用のソフトウエアを使わずに過ごしていた。
肝であった帳簿の仕組みが分かったことは良かったのだが、便利なものは使うべきという結論にいたり、平成 25 年分からは「やよいの青色申告」にて処理をしている。
どちらにせよ、定期的に控えないことにはいけないが、整合性の部分では手間が減る。
フリーランスのディレクターやデザイナーという職業は仕入れが発生することが少ないと思われるし、それほど面倒なことはないが、いくつかメモとして残したいと思う。
以下は「やよいの青色申告」に基づき記す。
源泉所得税が差し引かれて入金がされた場合
追記 (2013.03.15)
※知人より「源泉徴収税」は正確には「源泉徴収税額」または「源泉所得税」との指摘をいただいたので、後者に修正、統一
取引先によっては源泉所得税が差し引かれて、入金がされることがあるかと思う。
この部分の処理をしっかりとしておかないと、源泉所得税を二重に支払うことになりかねない。
まずは請求日に売掛金として入力をしておく。
ここではせっかくなので [仕訳日記帳] を使用する。
入力をした内容は自動的に [売掛帳] に反映がされる。
源泉所得税、銀行、取引先等、補助科目は [科目設定] にてあらかじめ設定をしておくと便利。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
---|---|---|---|---|---|
借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方… | 貸方… |
売掛金 | 100,000 | 売上高 | 100,000 | 制作費用 | |
カ) xxxx |
入金の確認を行ったら [振替伝票] に入力をする。
取引先が源泉所得税を支払うので、請求額の中から先に支払ったことを帳簿に記すために振替伝票を使用する。
[仕訳日記帳] に入金額を入力後に [振替伝票] に変換をしても良いのだが、最初から [振替伝票] にて問題はないと思う。
こちらも同様に [売掛帳] に反映がされる。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
---|---|---|---|---|---|
借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方… | 貸方… |
普通預金 | 90,000 | 売掛金 | 100,000 | 制作費用 | |
xxxx 銀行 | |||||
事業主貸 | 10,000 | ||||
源泉所得税 |
振込手数料を差し引かれる場合は「借方勘定科目」を「支払手数料」とし、同様に記入をすることになる。
当然だが、実際の画面右下にある「貸借バランス」がゼロにならないと最終的に入力をすることができない。
なお、1 月より「復興特別所得税」導入となっているので、ご注意ください。
個人のクレジットカードにて事業費用を支払った場合
個人事業主はあくまでも個人なので、帳簿は事業上のやり取りに関するものになる。
前述の源泉徴収に関する振替伝票に「事業主貸」とあるが、事業主勘定という概念が必要になる。
事業主勘定に関しては以下の投稿が分かりやすくおすすめ。
僕の場合は、クレジットカードは支払日 1 回の記帳としているので、未払金等の処理はしていない。
よって、単純に個人資金から事業資金を借りるということになる。
借方勘定科目 | 借方金額 | 貸方勘定科目 | 貸方金額 | 摘要 | |
---|---|---|---|---|---|
借方補助科目 | 消費税額 | 貸方補助科目 | 消費税額 | 借方… | 貸方… |
通信費 | 5,000 | 事業主借 | 5,000 | NTT 東日本 | |
今回から「やよいの青色申告」を使用し始めたきっかけは、圧倒的に情報量が多い、その部分。
初めての確定申告で、しかも初めてのソフトウエアは戸惑うことが多いと思うので、まず、地道に帳簿の仕組みから入ってみることも良いかもしれない。